9/16にMTGアリーナ内で「イニストラード:真夜中の狩り」が実装となりますね。ということで今回もリミテッドで活躍しそうなメカニズムの紹介、どのように使うと強いのかを考えていきましょう。
「イニストラード」が2011年に発売されて10年ぶりに吸血鬼や狼男が暴れまわる世界観に帰ってきましたね。両面カードのある環境なので実際のドラフトでは他の人にボムが出て「マジかよ・・・」ってなったものです。
こういう種族が活躍する環境はしっかりとシステムや種族シナジーを利用していくことで勝利に近づいていきますので最近では「ゼンディカーの夜明け」の組み方に近くなると思います。とにかく順々に見ていきましょう。
共通能力
種族や色をまずは置いておいて共通の能力を
日暮と夜明
まず昼と夜の概念が追加されました。効果としては両面カードの変身トリガーであったり、誘発能力のトリガーになったりと環境を象徴するシステムです。
- 関わりのあるカードがプレイされると昼になる
- 自分と対戦相手すべて影響を受ける
- 昼→夜 アクティブターンのプレイヤーが1つも呪文が唱えなかったら次のターンは夜になる
- 夜→昼 アクティブターンのプレイヤーが2つ以上呪文を唱えたら次のターンは昼になる
- パーマネントは夜は夜明けで場に出る
前回のイニストラードの変身ギミックとは大きく違う感じがします。前は狼男と変身前の人間が並ぶことがあったり、誰も呪文を唱えなかったら変身したりお互いをトリガーとしているところなど細かいところが違いますね。過去の思い出では誘発を忘れてそのままにしていると変身前のままでゲームが進んだりすることが試合であったのを覚えています。昼と夜のシステムならば全体が変わるのでわかりやすくて良いなと納得感のあるシステムです。
この効果の内容だとプレイヤーのどちらでも昼か夜かを無理やりコントロールできるということが特徴ですね。
人間と狼男での戦いを例を挙げると
- 狼男側 呪文をプレイせず夜にする
- 人間側 2つ呪文を唱えて昼に戻す
こういうやり取りが結構あると思います。こうなると狼男側は何もプレイできずにやられてしまうので変身に依存しすぎないかインスタントを増やすか、プレイしなくても動ける置物を確保するかなど工夫が必要になりそうです。
環境に再利用できる降霊やフラッシュバックがあるのでこのあたりのカードも昼にするために重要になってくるかと思います。
両面カード
両面カードには狼男だけではなく降霊持ちや人間、アーティファクト、土地など様々なカードあります。大半は降霊や狼男とみても良さそうですね。
- 狼男は赤緑が主な色で、アンコ以上になると他の色にも一応いる。大体は裏面になるとサイズアップと追加能力
- 降霊は白青が主な色で、黒にも少しいる。大体は裏面になると飛行と追加能力、死ぬときに追放
両面カードがあるとサイズの低いカードでも後半戦える環境ということになるので大型クリーチャーで場を持たせるというのが難しく早い環境になってくると思います。降霊も生物自体が2枚分の働きをして更に裏面が飛行とかなり強いので全体的にカードパワーが高いですね。
フラッシュバック
インスタントやソーサリーでフラッシュバックコスト払ってを唱えることでもう一度唱えられるスペル。何度も出てきたメカニズムですけれど強い。
まだすべてのカードが公開されていない段階で書いてますが、各多色の組み合わせにフラッシュバックはありそうですね。多色のスペル=強いとなるとピックとデッキの組み方の難易度は跳ね上がってきます。早い環境だと想定していますが多色の組み方も検討したいですね。
集会
異なるパワーの3体の生物をコントロールしていると発動。
タイミングは主に
- 自ターン戦闘開始時
- マナを払う起動型能力
- 呪文自体が集会を持っている
主に白と緑が持っていて場にかなり影響を与えるカードもあるのでしっかりと対策が必要です。
腐乱
腐乱はブロックに参加できず、攻撃していると戦闘終了時に生贄に捧げるという。行ってこいの能力です。基本2/2のゾンビ。
青と黒に腐乱関係のカードが多くあります。
主だった使い方は
- 生贄要員
- 最後の一押し
- 3体タップなどのエンジンとして
- 生物死亡時のトリガーとして
あとは数を活かした全体強化などもいいかもしれません。悪用できるデッキは強そうです。
共通能力のまとめ
他にも調査持ちのカードや呪いなどがありますがそこまで特筆することでもないので無視しておきます。
こういったギミックで環境を考えると
- 昼と夜の概念があるため、昼で戦いたいならダブルアクションが取れる軽いカードの価値が高い。軽量ドローカードや降霊フラッシュバックなども重要
- 夜明け面で戦いたいなら、相手ターンでも動けるインスタントや起動型能力など呪文以外のマナの使いかたがあると良さそう
- フラッシュバックや降霊によって息切れがしにくく序盤からガンガン動けるデッキが強そう
色の組み合わせや個々のカードの評価についてはまた今度にします。10月のアリーナ予選の環境がシールドなので考察がんばります。
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